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【開催案内】2011年度アジアラウンドテーブル/QREP成果報告会

2011年度QRECセミナー「2011年度アジアラウンドテーブル」開催案内

「後ろを振り向くな、未来の活力ある地域を創造しよう!」

ー東日本大震災から新たな地域作りを目指す東北の試みに学ぶー

同時開催:九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・プログラム(略称:QREP)

2011年度 参加学生成果発表会 ーシリコンバレーから学ぶ地域活性化、日本再生プランー

 

国立大学法人 九州大学教授

ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC) センター長

谷川 徹

昨年の3月11日、東北沖で起こった大地震とその後に発生した巨大津波は、東日本の広範な地域において想像を絶する深刻な被害をもたらし、また2万人近い死者・行方不明者を発生させました。そして直後に起こった福島県の原発事故は日本だけでなく、世界を震撼させる深刻な事態を引き起こしています。なかんずく宮城、岩手、福島の3県の被害は深刻で、地域の市民生活は勿論のこと、都市インフラ、産業インフラ、生活基盤、自然、その他あらゆるものが破壊され、その復旧、復興には何十年もの歳月と膨大な資金が必要と言われています。また日本全体の経済・産業についても、この大震災とその後の原発事故等の影響により、大きな打撃を受け、折からの歴史的円高や原油高等もあり、その産業構造自体が急速な変化を余儀なくされています。その結果東北3県を中心とした東日本のみならず、九州も含めた日本全体の地域・地方は、今までにも増して新たなパラダイムをデザインし、確実に実行に移してゆく必要を迫られています。

そこで今回のラウンドテーブルでは、東日本大震災で大被害を受けた東北地域において、単なる復旧ではなく大災害をテコにした「ニュー東北」を実現させるためのパラダイム変換的な*動きを紹介し、多くの課題を抱えたまま発展戦略を描けずにいる日本の「地方」に対して、普遍的な課題たる“意識改革や戦略のありかた”検討の素材を提供することに致します。

*単に旧に復するのでなくむしろ旧来よりも優れた地域モデルを形成する事を目指すもの(新しい地域作り、新しい産業作り等)

なお例年通り本年も、シリコンバレーにおいて本年3月初旬に1週間の起業家精神育成プログラム(QREP)に参加した、九州大学と早稲田大学の学生による成果報告会も併催致します。学生達が感じたシリコンバレーの起業家精神と、これからの日本の地方を活性化させる方策の提案をお聞き頂こうと思います。皆様奮ってご参加いただきますようお願いいたします。

参加ご希望の方は、平成24年3月19日(月)AM10時までにこちらのお申込フォームよりお申し込みください。【事前申し込みは終了しました。】

*参加をご希望の方は、当日受付も行っております。直接会場へお越し下さい。

プログラム

主催:九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)

共催:福岡県産業科学技術振興財団(ふくおかIST)

 

1.日時:平成24年3月21日(水) 14時30分~18時30分 (受付開始14:00)

        ・ラウンドテーブル&成果報告会(無料)   14時30分~18時30分(円形ホール)

        ・交流会 (参加費1,800円)       18時45分~20時00分(シャポー)

 

2.場所:アクロス福岡1F 円形ホール(福岡市中央区天神1-1-1)

       喫茶室 シャポー(アクロスビル1階南側公園前)

 

3.  内 容

(1)基調講演/ディスカッション(14:30~16:00)

  ・特別講演Ⅰ:「被災地復興から新しい東北作りに向けて」

            -新たな事業創造による被災地復興を志す“MAKOTO”の取り組みから-

             (講師) 竹井 智宏氏   一般社団法人MAKOTO代表理事

 

  ・特別講演Ⅱ:「東北復興に向けた取り組み/学生からのメッセージ」

            -TED×Tohoku開催による世界への情報発信報告-

                  (講師) 若吉 一輝氏  東北大学大学院工学研究科修士2年

 

  ・特別講演Ⅲ:「被災地発、活力ある地方、発展力ある地域のグランドデザイン」

            -東日本大震災後のまちづくり、産業復興プランから地域発展を目指す-

                  (講師) 姥浦 道生氏  東北大学大学院工学研究科・工学部都市・建築学専攻准教授

 

     ・ディスカッション:「大震災後の東北復興・発展の取り組みから日本の地方は何を学ぶか」

             -今後の地方発展、日本再生に必要なものとは-

              (パネリスト)

              ・竹井 智宏氏   ・姥浦 道生氏  ・若吉 一輝氏

             (モデレーター)

               ・谷川 徹(九州大学 教授/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター長)

 -休憩-

 (2)QREP成果報告会(16:2018:30) 

    ・QREP成果発表  「シリコンバレーから学ぶ地域活性化・日本再生プラン」

                -自己紹介とQREP参加感想およびニュープロジェクトの提案-

                 (発表者) 九州大学2011年度QREP参加学生

 

(3)交流会(18:4520:00           交流会参加費:1,800円 

 

5.定 員:  80名

 

6.申し込み方法: 参加ご希望のかたは、次の必要事項をご記入のうえ、3月19日(月)AM10時までにお申し込みフォームからお申し込み下さい。【事前申し込みは終了しました。】

①氏名 ②ご所属(会社名・学校名) ③学部・専攻 ④学年 ⑤電話番号 ⑥メールアドレス 

⑦交流会参加の有無(※参加、不参加のどちらかにチェックしてください。)

*参加をご希望の方は、当日受付も行っております。直接会場へお越し下さい。

 

7.お問い合わせ先:九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター 山田・堀

        TEL:092-642-4013  Email: support@qrec.kyushu-u.ac.jp

 

 

講師紹介

・竹井 智宏氏

一般社団法人MAKOTO代表理事

1974年生まれ。東北大学生命科学研究科博士課程卒。学生時代から仙台・東北の活性化に寄与したいとして、様々な活動に従事。卒業後東北大学産学官連携コーディネーター、民間企業におけるマーケティングセールス担当を経て、2007年から東北地域のベンチャーキャピタル、東北イノベーションキャピタル㈱に入社。

同社にてベンチャー企業への投資および支援に従事。2011年3月の大震災後、被災状況を見て、自ら発起人の一人として被災地復興ファンドおよびICT復興支援国際会議のプロジェクトを立上げ、復興支援に尽力。その後2011年7月に退職し一般社団法人MAKOTOを設立して、被災地の起業家・経営者の支援を開始した。

また復興に世界の力を求めて、米国カウフマン財団によるカウフマン・フェローに挑戦、入学金免除で特例的に選出された。現在も、被災地とシリコンバレーを行き来し、被災地の復興を加速させるため活動中。

竹井氏には復旧にとどまらず、以前を超える新たな競争力ある地域作り(街作り、産業作りなど)に向けた計画やビジョン、心意気、課題等をお話しいただく。

 

・姥浦 道生氏

東北大学大学院工学研究科・工学部 都市・建築学専攻准教授

1996年東京大学法学部卒、2003年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程満期退学。

大阪市立大学助手などを経て2008年より現職。専門は都市・地域計画、街づくり。日本都市計画学会日本建築学会、環境科学会会員。東日本大震災で深刻な被害を受けた被災地、石巻市、塩竃市や名取市、宮古市等の復興計画の委員を務め、震災後の住宅高台移転、持続的な街づくりや都市・地域計画策定に積極的に携り、リーダーシップを発揮している。

姥浦教授には、東北地域全体の復旧と復興に向けた取り組みの概要と今後の展開の在り方、課題等につき、主として街づくり、都市計画の視点から考察していただく。特に大震災からの単なる復旧にとどまらない、新たな経済・産業発展の基盤づくりの観点から、“ニュー東北づくりの試みを俯瞰して頂く。また日本全体の地域づくりの在り方に対する示唆があれば提言して頂く。

 

 

・若吉 一輝氏

 

東北大学大学院工学研究科修士2年。TED×Tohoku企画主催した学生代表。

 

バイクツーリングが趣味。 津波で大きな被害を受けた国道45号線を縦断した経験を持ち、あのきれいな三陸海岸の景色をもう一度走りたいと思っている。 滋賀県出身。

 

2011年10月30日、東日本大震災とその後の大津波等で深刻な災禍を被った、東北地域の復興に向けた歩みを支援すべく、仙台市の東北大学川内萩ホールで、世界的に権威あるコンファレンスTEDx*の東北版、TEDxTohoku**が地元東北大学の学生たちの主導で開催された。国際的に影響力あるこのTEDxが東北において開催され、世界に向けて東日本大震災後復興に向けて努力する東北地域の歩みを発信したことは、地域に勇気を与え、また海外と日本の地域との間をより近い存在にしたことは間違いない。また特筆すべきは、この試みが学生たちの手によって企画推進されたことである。若い力が地域の発展に力と希望を与えることを証明したものと言える。今回は東北地域の復興と発展に向けた若者、学生たちの取り組みの軌跡と志について話していただくとともに地域における学生・若者の役割について述べていただく。

* http://tedxtohoku.com/about/about-ted/

  http://tedxtohoku.com/about/about-tedx/

** http://tedxtohoku.com/

九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・プログラム* 紹介

九州大学を卒業し米国で大成功をおさめた元台湾人留学生、Mr. Robert Huang(ロバート・ファン氏)の寄付金の一部を活用し、2005年度より九州大学知的財産本部主催、九州大学カリフォルニアオフィス共催の形で開始した、九州大学の学生に対する起業家精神の涵養を主目的とした起業家教育プログラム。

“起業家精神の涵養、移民文化、国際的多様性の理解”等を目的として、ハイテクベンチャーのメッカである、アメリカ-カリフォルニア州の“シリコンバレー”において現地の一流起業家等からの講演や同世代の大学生等との交流を通じて、自らのキャリア形成を考え、また新たなことにチャレンジする意欲・意識を高めたいと思う受講生を対象に実施される。今年度は25名の学生(九大生20人、提携校早稲田大5名)を対象に3月上旬に実施した。

* http://www.qrec.kyushu-u.ac.jp/qrep/index.html

2010年設立された九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)は、このプログラムの成功とファン氏の新たな寄付を契機として設立された。2011年4月から15科目の講義が開講、2012年度はさらに拡大予定。