講義・イベント情報
【参加者募集!】新興国アントレプレナーシップ キックオフセミナー
QREC科目 新興国アントレプレナーシップ キックオフセミナー開催案内
新興国アントレプレナーシップ
ー途上国の課題解決をデザインする試みー
この度九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)は、開発途上国を対象に、新たな価値創造へのチャレンジ学ぶ授業、「新興国アントレプレナーシップ」を開講します。
世界には、水、医療、農工具等、最低限の生活必需品にアクセスできず貧困に苦しむ人が大勢存在しますが、このような国・地域(Base of Pyramid : 通称BOP)でのニーズは、先進国でのものとは異なっています。すなわちBOPでは、先進国の技術をそのまま適用するのでなく、BOPのニーズをよく把握して製品設計やサービスに生かすことが重要です。
この授業では、BOPの課題解決をテーマとし、デザイン思考の手法を用いて、現場の実情把握から最終的な製品・サービス開発までのプロセスを実体験し、課題発見からその解決にいたる手法やチャレンジ精神を学びます。そして具体的なプロダクトの実現を目指します。そのキックオフセミナーとして、6月20日(土)にセミナーを開催します。この授業の受講者は勿論、一般の方にもオープンに致しますので、多くの方の参加をお待ち致します。
なおこの授業は、文部科学省グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)の補助を受けて実施されます。
九州大学 ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター
特命教授 谷川 徹
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ー 記 ー
1.日 時:平成27年6月20日(土)13:00~17:30
2.場 所:九州大学 箱崎キャンパス 産学連携棟 I 3F ゼミナール室
(福岡市東区箱崎6-10-1)下記URL地図の理系地区 17番
http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hakozaki/hakozaki.html
3.スケジュール:
時 間 | 内 容 |
13:00 – 13:15 | 挨拶並びにプログラム趣旨、概要説明
谷川 徹(科目担当教員、QREC特命教授:EDGEプログラム総括) |
13:15 – 14:05 |
講 演:「途上国における適正技術・サービスの必要性と私たちの取り組み」 |
14:05 – 14:55 |
講 演:「途上国の課題解決に向けた日本のODA事業」 |
14:55 – 15:45 |
講 演:「途上国におけるソーシャル・ビジネスとイノベーション」 大杉 卓三氏 大阪大学未来戦略機構 第一部門 特任准教授 |
ー 休 憩 ー | |
16:15 – 17:30 | パネルディスカッション
<パネラー> |
4.定 員:50名(多数の場合は本科目受講生を優先します。)
5.申し込み方法:2015年 6月18日(木)迄
*学生の方の履修登録者の再登録は必要ありません。
申込期間は終了しました。
6. 申し込み先:
九州大学 ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)
山田、シルバーマン
(連絡先)
TEL:092-642-4012 FAX:092-642-4015
E-mail:support@qrec.kyushu-u.ac.jp
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(講師紹介)
遠藤 謙 (えんどうけん)氏
See-D代表/D-Leg代表/MIT D-lab講師、
ソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー
2001年慶應義塾大学機械工学科卒業。2003年同大学大学院総合デザイン工学専攻修了。
2005年より、マサチューセッツ工科大学メディアラボバイオメカニクスグループにて博士課程の学生として、人間の身体能力の解析や下腿義足の開発に従事。2012年博士取得。
一方、マサチューセッツ工科大学D-labにて講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義、Developing World Prostheticsを担当。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー。ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。また、途上国向けものづくりビジネスコンテストを主催するSee-Dの代表、および途上国向けの義肢装具の開発、普及を目的としたD-Legの代表も務める。2012年、MITが出版する科学雑誌Technology Reviewが選ぶ35才以下のイノベータ35人(TR35)に選出された。TBSテレビ「夢の扉」等、マスコミ取材多数。
永石 雅史(ながいしまさふみ)氏
九州大学 国際交流推進室 特任教授
慶応義塾大学卒業後民間会社に就職、6年半勤務した後、国際協力事業団(JICA、現在の独立行政法人国際協力機構)に転職。JICAでは無償資金開発調査部、社会開発調査部、地球環境部など、主に調査畑で、経済インフラ、環境、防災セクターの無償資金協力事業や技術協力プロジェクトの案件形成、プロジェクト監理・評価に関わる。在外事務所勤務はスリランカとフィリピン。また外務省(在フィリピン日本大使館一等書記官)、名古屋大学(環境学研究科特任教授)にJICAから出向した経験もある。現在名古屋大学環境学研究科客員教授も務めている。取得学位は社会学士、経済学修士。またプロジェクトマネジメント・コーディネータ(日本プロジェクトマネジメント協会認定)、評価士(日本評価学会認定)の資格も持つ。1963年大分県生まれ。
大杉 卓三(おおすぎ たくぞう)氏
大阪大学 未来戦略機構第一部門(超域イノベーション博士課程プログラム)特任准教授
九州大学ベンチャービジネスラボラトリー、財団法人ハイパーネットワーク社会研究所、九州大学大学院比較社会文化研究院、九州大学日本エジプト科学技術連携センターなどを経て、2014年より現職。専門はICT4D(情報通信技術による社会開発)。主な著書に『グラミンのソーシャル・ビジネス ―世界の社会的課題とどう向き合うか―』、『BOPを変革する情報通信技術―バングラデシュの挑戦―』、『大学の地域メディア戦略―映像番組制作による大学の地域貢献―』、『人間の安全保障と中央アジア』、『情報ネットワークで結ぶシルクロード―国際開発協力にみる現代中央アジア―』など。