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【参加者募集!】QREC2016年度授業「新興国アントレプレナーシップ」最終発表会のお知らせ

参加者募集!
QREC 2016年度授業「新興国アントレプレナーシップ」最終発表会について

 QRECは、2013年より「新興国アントレプレナーシップ」のタイトルで、開発途上国に必要な技術やサービスを、デザイン思考を用いて提案する授業を開講しています。福岡での数回に亘るワークショップと、1週間に亘る途上国現地でのインタビューや観察体験、そして具体的なビジネス提案をするこの授業は、受講生に大きな刺激とイノベーション創出の経験を与える機会となっています。
3回目となった2016年は、当初予定のバングラデシュ現地調査が、現地の外国人襲撃事件によって中止となりインドに変更となりました。授業開始後の目的地と時期の変更でしたが、11人の学生が継続して受講することとなりました。コンセプトも、“成長著しい発展途上国における歪みにより取り残された貧困層の課題解決”と変更し、2グループに分かれてインドのジャイプール地域における “ヘルスケア(医療・保健衛生)”と“廃棄物・環境”をテーマに、その課題解決のための製品やサービスの検討を進めました。この結果につき、実現に向けたビジネスプランを作成し、1月28日(土)にその成果発表会を開催する事になりました。
当日は、この授業のモデルを提供し、またチューターを派遣していただいた団体、See-Dのメンバー2人の方や途上国支援の国の機関たるJICAの方、九州大学でソーシャル・ビジネスの研究と実践を行っている研究者ほか、途上国での課題解決事業を立ち上げたご経験のあるゲストに審査員としてご参加頂き、プランの評価をして頂きます。
なお、発表会のほか、ゲストによる講演と、審査員と参加者との途上国におけるソーシャル・ビジネスに関する意見交換会を実施します。ご関心のある方々のご参加をお待ちしています。

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ー記ー

1.  日 時:2017年1月28日(土) 13:30〜17:00(交流会は17:00-18:30)
2.  場 所:九州大学 伊都キャンパス パブリック1号館(CFⅠ)2Fシリコンバレールーム
↓下記地図中の42番
http://www.kyushu-u.ac.jp/f/28564/ito_jp.pdf
3.  スケジュール:
13:30    開会挨拶と授業概要説明
QREC特命教授 谷川 徹(たにがわとおる)
13:40    講演
講演者:クリエイブル代表 瀬川 秀樹(せがわひでき)氏
(もと(株)リコーBOPプロジェクトリーダー)
演題:「BOP市場での事業立ち上げとアントレプレナーシップ(仮題)」
14:40 学生グループ発表(2グループ各30分:15分発表、15分質疑)
15:40    審査員*からの総括コメント
16:00    学生及び発表会参加者と審査員等との意見交換会
(テーマ:ソーシャルビジネス、途上国支援と個人のキャリアについて等)
16:55    閉会挨拶
−    閉会 –
17:00    交流会(同じ場所で18:30までの1時間半程度懇親会を行います。会費1,000円)
ハラルフードをケータリングで提供予定
*審査員:遠藤 謙    See-D Contest代表、MITD-Lab非常勤講師、ソニーコンピュータ
サイエンス研究所アソシエイトリサーチャー、Xiborg代表取締役、
2014年度世界経済フォーラム/ヤング・グローバル・リーダー
田岡 祐樹 See-Dメンバー、東京工業大学博士課程
Ashir Ahmed  九州大学大学院システム情報科学研究院准教授
永石 雅史   九州大学国際交流推進室特任教授 (JICAより出向)
瀬川 秀樹   クリエイブル代表
谷川 徹    九州大学QREC特命教授
4.  参加申込:
正規受講生以外20人以内の参加を受け入れます。ご希望の方は下記に必要事項 (1.姓名、
2.所属(社名等。学生の場合は学部/大学院、専攻)、3.電話番号、4.Emailアドレス、5.懇親会参加の有無を記載の上お申し込み下さい。
連絡・申込先:九州大学/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)
電話:092−802−6061
E-mail:edge @qrec.kyushu-u.ac.jp
担当:山田、シルバーマン

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(主要講演者、コメンテーター略歴)

瀬川 秀樹(せがわひでき)氏
クリエイブル代表

(株)リコーに32年半勤務、その間研究者・技術者としての業務の傍ら、「自分と会社と世界のために」をモットーに、多くの新しいことへのチャレンジを続けてきた。シリコンバレー駐在、リコーの技術戦略、新事業企画、研究開発の幹部を歴任した後独立、新事業創造や人材育成のコンサルティング企業,クリエイブル*を設立、現在に至る。最近はBOP市場に関わり、同市場に有用な技術や研究、ビジネスのあり方を企業に説いている。1982年大阪大学工学部精密工学科卒業。
* http://creable2014.wix.com/creable

遠藤 謙 (えんどうけん)博士
See-D代表/Xiborg 代表取締役/MIT D-lab講師/ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員

2001年慶應義塾大学機械工学科卒業。2003年同大学大学院総合デザイン工学専攻修了。2005年より、マサチューセッツ工科大学メディアラボバイオメカニクスグループにて博士課程の学生として、人間の身体能力の解析や下腿義足の開発に従事。2012年博士取得。一方、マサチューセッツ工科大学D-labにて講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義、Developing World Prostheticsを担当。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員として、ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。2014年には、競技用義足開発をはじめ、すべての人に動く喜びを与えるための事業としてXiborg(サイボーグ)を起業し、代表取締役に就任。また、途上国向けものづくりビジネスコンテストを主催するSee-Dの創業メンバーでもある。2012年、MITが出版する科学雑誌Technology Reviewが選ぶ35才以下のイノベータ35人(TR35)に選出された他、2014年にはダボス会議ヤンググローバルリーダーズに選出。TBSテレビ「夢の扉」NHKテレビ「プロフェショナル」等、マスコミ取材多数。

Ashir Ahmed(アシル アハメド)博士
九州大学 システム情報科学研究院 准教授
グラミンコミュニケーションズ・プロジェクディレクター

東北大学大学院情報科学研究科博士課程終了後、 東北大学電気通信研究所客員研究員、日本アバイア研究所(元ベル研究所)、NTTコミュニケーションズ先端IPアーキテクチャセンター、 九州大学次世代研究スーパースター養成プログラム・SSP研究員等を経て、2011年4月より現職。バングラデシュ出身。開発途上国におけるICTを活用した社会情報基盤構築に関する研究開発に取り組んでいる。
九州大学で開発されたICカード技術を応用した電子通帳の開発、バングラデシュでの実証実験等に取り組み、途上国問題の解決を図るソーシャル・ビジネスを推進している。最近はポータブルヘルスケア等、医療衛生分野でのICT活用プロジェクトを推進している。主な著書に『グラミンのソーシャル・ビジネス ―世界の社会的課題とどう向き合うか―』、『BOPを変革する情報通信技術―バングラデシュの挑戦―』等がある。

永石 雅史(ながいしまさふみ)氏
九州大学 国際交流推進室 特任教授

慶応義塾大学卒業後民間会社に就職、6年半勤務した後、国際協力事業団(JICA、現在の独立行政法人国際協力機構)に転職。JICAでは無償資金開発調査部、社会開発調査部、地球環境部など、主に調査畑で、経済インフラ、環境、防災セクターの無償資金協力事業や技術協力プロジェクトの案件形成、プロジェクト監理・評価に関わる。在外事務所勤務はスリランカとフィリピン。また外務省(在フィリピン日本大使館一等書記官)、名古屋大学(環境学研究科特任教授)にJICAから出向した経験もある。現在名古屋大学環境学研究科客員教授も務めている。取得学位は社会学士、経済学修士。またプロジェクトマネジメント・コーディネータ(日本プロジェクトマネジメント協会認定)、評価士(日本評価学会認定)の資格も持つ。