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アントレプレナーシップについて

アントレプレーナーシップ≠起業

「アントレプレナーシップ」という言葉について、皆さんはどのような意味だと捉えていますか?

日本では言葉自体がまだまだ馴染みのあるものではなく、「そもそもよくわからない」という人もいるかもしれませんが、何となく、「起業」や「スタートアップ」のような意味で捉えている人が多いのではないでしょうか。

Definition アントレプレナーシップの定義

そもそもアントレプレナーシップという言葉は、先人たちによってさまざまな定義がなされており、
現在広く参照されている学術的な見解があります。それは例えば、以下のようなものになります。

  • 『将来の商品やサービスを生み出す機会が発見され、評価され、活用される』プロセス

    “Entrepreneurship as the process by which ‘opportunities to create future goods and services are discovered, evaluated, and exploited.”‘

    Shane and Venkataraman(2000)

  • 『リーダーシップ・統合的なアプローチ・機会志向の組み合わせによってもたらされる思考・行動・推論方法』

    “A way of thinking, acting, and reasoning that is opportunity obsessed, holistic in approach and leadership balanced”

    Babson College(2005)

九州大学では、アントレプレナーシップ教育を、「価値創造のための機会の発見・評価・活用のプロセスを通じて、社会にイノベーションを起こすことができる知識・能力・態度を身につけさせることを目的とした教育」と定義しています。

アントレプレナー
シップの本質は…

生まれ持った能力や
才能は関係ない

元々、1980年代に欧米でアントレプレナーシップ研究がはじまった目的は、社会にイノベーションを起こすことでした。そして、創造的な破壊で社会を進化させるいわゆる「イノベーター」と呼ばれる人たちの条件について考察を試みたとある研究の中では、最初はそれこそスタートアップ起業の経営者などにフォーカスして特徴の分析を行なっていましたが、次第に「人としての資質は関係がない」ということが見えてきました。

アントレプレナー
シップの起点は…

違いを生み出すのは
“行動”だけ

アントレプレナーシップを体現する存在の代表格であるとも言えるイノベーターと呼ばれる人とそうでない人の明確な違いは、この機会を経験した数でしかなく、だからこそイノベーターは人よりも多くの失敗も経験してきています。これを恐れることなく、「とにかく行動モード」のスイッチをONにしてどんどん経験を重ねていくことで、あらゆる人の中に眠る「イノベーター成分」は呼び起こされていきます。

「“とにかく行動モード”は
ONにできそう、
あとは“機会”だけだ」
という方へ